オフィシャルブログ

カテゴリー別アーカイブ: 日記

第16回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~やりがい~

 

 

1|この仕事の役割——“漏らさない・燃やさない・止めない”

造船配管は、流体の道を設計し、安全に流し続けるための基幹工事。
燃料・海水・潤滑・空気・計装・冷媒……一本の配管が安全・性能・工期・LCC(ライフサイクルコスト)に直結します。


2|“いま”現場に求められている主要ニーズ

①一発で付くスプール(設計・製作)

  • 3D干渉の完全解消、**取り合い寸法(面間・ガスケット厚・伸縮代)**の明記。

  • 支持金物・貫通(MCT)・断熱・塗装復旧まで前倒し確定

②品質と安全の両立(施工)

  • PTW/LOTO・火気管理・ガス連続監視(狭隘/タンク内)。

  • WPS/PQR順守、溶接履歴とヒートNo.のトレーサビリティ

  • 極低温・低引火点燃料(LNG/メタノール/アンモニア/水素)系の二重殻・ベント・パージ

③クリーンネスと検査(試運転前)

  • フラッシング流速・ΔP・フィルタメッシュ、NAS/ISO清浄度の達成。

  • 酸洗・パッシベーション、Heリーク/耐圧・気密の一次合格

④保全性とLCC(運用)

  • ドレン・ベント・ストレーナ位置、デッドレグ最小化、振動・熱膨張の吸収(ベローズ/ループ)。

⑤生産性とデジタル(全体)

  • スプール化・キッティング・オービタル溶接でタクト短縮。

  • QR台帳(材質・溶接・検査・塗装・断熱)でクラス査察即応


3|この仕事のやりがい

  • “流れ出す瞬間”に立ち会える:フラッシング完了→ポンプ始動→圧・流量が狙い値に乗る高揚。

  • 手仕事×エンジニアリングの融合現合ゼロで納まる曲げ、オービタルのビードが揃う快感

  • 制約を解くパズル:狭い艤装空間で安全・点検性・工程を同時に満たす設計解。

  • 安全と命を守る誇り漏れない=燃えないを実装し、海上試運転を支える中核。

  • チームの一体感:船殻・機械・電装・塗装が一本の配管でつながる達成感。


4|やりがい×ニーズが交差するミニ事例

  • “一発取付”達成:3D点群→先行製作→現場Fit-up無手直し。再溶接ゼロ・工程1日短縮

  • Heリーク一次合格:燃料ガス系で0件是正、ガス供給の立上げが予定前倒しに。

  • 海水系の材質見直し:一部をGREへ→腐食トラブル激減、保守停止も短縮。

  • QR台帳導入:溶接・検査・塗装が即参照でき、クラス指摘ゼロ更新


5|“今すぐ効く”現場ミニ戦略

  1. 図面に赤で“圧力境界&清浄度境界”を明示:フラッシング対象が一目で。

  2. スプール毎に“取り合い寸法ラベル”:面間・ガスケット厚・許容差を現場で即確認。

  3. Fit-up三点セット芯出し→回転角→銘板/ヒートNo.撮影を溶接前チェックに。

  4. フラッシングは“逆流→順流”:デッドレグ洗浄と粒子カウンタ記録をセットで。

  5. 極低温支持の見える化コールドシュー位置・熱橋・結露ラインを断面スケッチで共有。

  6. MCTマトリクス:径・本数・ブロック・優先度で貫通の先行固定

  7. 10分クラッシュ・ハドル:船殻/配管/電装/塗装の立会いで**“今日の干渉”を朝解決**。


6|成果が見えるKPI(目安)

  • スプール一次合格率(%)/現場切回し率(↓)

  • RT/UT不合格率(ppm)/溶接是正率(%)

  • 耐圧・気密・Heリーク一次合格率(%)

  • 清浄度合格率(NAS/ISO)/フラッシング回数

  • 再作業人時/スプール工程遵守率

  • 安全:ガス測定逸脱ゼロ継続日数/Stop Work発動件数(↑は健全)

  • 査察:クラス指摘件数/トレーサビリティ完備率(%)

大切なのは他社比較より自ラインの基準線を上げ続けること。設計→製作→施工→検査→運用のPDCAが王道です。


7|スタッフのウェルビーイング

  • 安全:狭隘・高所・火気のPTW/LOTO、換気・連続ガス監視、火花看視の二重化。

  • 身体:頭上・前屈姿勢を減らす治具・昇降台・支持スタンド、重量物は押す>持つへ。

  • 学び:IGF/代替燃料、オービタル、清浄度規格、HAZOPの基礎。

  • 文化:誰でも作業停止を宣言できるStop Work権限の明文化。


8|キャリアと学びの道筋

製作工 → 取付工 → 溶接管理/班長 → 施工管理 → QA/QC・検査 → 試運転 → 配管設計(3D)/計画 → PM。
横断スキル:配管クラス、材料・腐食、NDT、清浄度、3D/アイソメ、工程・安全、英語・クラス対応。


9|これからの潮流

  • 代替燃料フル対応:メタノール・アンモニア・水素で材質・ガス検知・換気が再定義。

  • モジュール&スキッド:FGSSやユーティリティの**“据えてつなぐ”**化。

  • 自動化・ロボ:小型ロボFit-up、オービタル常用、パイプショップの自動切断・マーキング

  • デジタルスレッド:設計→製作→検査→引渡しのQR台帳一気通貫。

  • CBM×設計リターン:実船の圧・温・振動ログを次船の配管クラスへ反映。


10|まとめ

造船配管のニーズは、一発で付くスプール/安全と清浄度の証跡/極低温・代替燃料対応/トレーサビリティと生産性
その中でのやりがいは、流れを生み出す瞬間に立ち会えること、手仕事と工学を融合して最適解を形にすること、安全と性能で船を支える誇りにあります。

“漏らさない・燃やさない・止めない。”
今日の一本が、明日の航海を強くします。

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第15回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~変遷~

 

1|手描きと現合が主役だった時代(〜1980年代)

  • 設計:テンプレートと手描き図、現場採寸→**現合(げんごう)**で取り回すのが常態。

  • 製作:単純ベンダ・ロールでの曲げ、継手は手溶接中心。

  • 材料:軟鋼・CuNi(90/10)・黄銅・黒ガス管、海水系はCuNiが主流。

  • 品質:漏れ試験・通水試験は現場仕上げ後に実施。職人の勘が品質を左右。


2|標準化とプレファブ化(1990年代)

  • 設計の標準化:系統ごとに**配管クラス(圧力・温度・材質・継手規格)**を整備。

  • スプール化:**アイソメ図(スプール図)**で工場先行製作→現場は取り付け主体へ。

  • NC化:NCパイプベンダ・パイプ切断機の普及で曲げ精度と歩留まりが向上。

  • 検査PN・Classごとの耐圧/気密が体系化、NDT(PT/MT/RT/UT)を組み合わせる文化に。


3|3D設計とブロック先行艤装(2000年代)

  • 3D CAD/PDMSの導入で干渉チェック・重量・MTOが前倒し可能に。

  • ブロック艤装:船殻ブロック段階で**配管・支持金物・貫通部(MCT)**を先付け、進水後の工数を圧縮。

  • 材料の多様化:**ステンレス(316L)・二相系・GRE(海水系)**の使い分けが一般化。

  • 品質・安全:A60/Hクラス隔壁の耐火貫通・防火塗装・コーティングの整合が標準に。


4|環境規制と極低温配管の時代(2010年代)

  • LNG船・FGSSの普及で**極低温(-162℃)**配管・バルブ・クライオサポートが主戦場に。

  • IGFに準拠した低引火点燃料(LNG等)で**二重殻・ベント・パージ(N₂)**の手順が厳密化。

  • 洗浄レベルの高度化:フラッシング・ピックリング・パッシベーションの手順書化、NAS/ISO清浄度管理。

  • 軸系・機関まわり:振動・熱膨張を見込んだベローズ・ループ・フレキ計画が当たり前に。


5|代替燃料・DX・自動化の現在地(2020年代〜)

  • 燃料転換メタノール・アンモニア・水素対応の配管・材料・検知・換気がテーマ。腐食・脆化・毒性を考慮した材質・パッキン・シールの選定が肝。

  • デジタルスレッド3D→スプール→QR→出荷→取付→検査→試運転までをデータ連携、クラウド台帳でトレーサビリティ確保。

  • 製作自動化:レーザーマーキング、自動溶接(TIG/オービタル)、ロボFit-up、ARでの現場照合。

  • 実船フィードバック:I0T圧力・温度・振動で劣化傾向を把握、改修デザインに反映。

  • 複合材・断熱:GRE・サンドイッチ断熱、**極低温支持(G10/マイナス用PU)**や結露対策の標準化。


6|構成要素で見る進化ポイント(早見表)

  • 設計:手描き→2D CAD→3D/干渉自動検出→点群リバースエンジニアリング

  • 材料:軟鋼・CuNi→SUS/二相系・GRE・低温用Ni鋼→代替燃料向け特殊材料

  • 製作:現場現合→工場スプール化→NC/自動溶接・キッティング

  • 施工:後艤装→ブロック先行艤装→AR照合・デジタル出面

  • 検査:通水→耐圧/気密+NDT清浄度・脱脂・リーク(He)

  • 運用:定期補修→状態基準保全(CBM)→実運用データで設計に戻す


7|タイムラインで一気に把握

  • 〜1980s:現合・手描き、職人技が中核

  • 1990s:配管クラス整備・スプール化・NC曲げ

  • 2000s:3D設計・ブロック艤装・材料多様化

  • 2010s:LNG/極低温・洗浄レベル高度化・IGF対応

  • 2020s–:代替燃料・DX・自動化・CBM


8|“いま”の主要ニーズ(造船所×配管業の共通言語)

  • 一発で付くスプール寸法公差・装備干渉・支持金物まで3DでFIX、現場切り回しゼロへ。

  • 清浄度と脱脂:燃料・作動油・計装系はNAS/ISO規格準拠、フェライト抜き酸洗・パスの証跡。

  • 極低温・毒性対応ベント・パージ・検知・換気を含むシステムで安全性を担保。

  • トレーサビリティヒートNo.・WPS/PQR・溶接者ID・検査結果をQRひも付け。

  • レイバーセーフティ:狭隘・高所・火気のPTW/LOTOと可燃性ガスの連続監視。

  • LCC/耐食:海水→GRE・CuNi・SUSの適材配置、蒸気・凝縮水・ケミカルも腐食設計で。


9|“今すぐ現場で効く”実務メモ

  1. 赤ペンで“支持ライン”を先に引く:配管だけでなく支持金物→溶接順序→塗装復旧まで先出し。

  2. スプールには“取り合い寸法”を印字ガスケット厚・面間・伸縮代を現場が即判断できるように。

  3. 洗浄・フラッシングは“逆流→順流”:デッドレグを洗い切る回路図を作ってから着手。

  4. リーク試験の温度補正:気密は温度ドリフトを見込んだ保持時間設定で誤判定を防止。

  5. 貫通部は“耐火×気密×防水”の三位一体:MCT・シール材・コーキングの組合せ台帳を標準化。

  6. 曲げVS継手の最適解溶接本数削減=品質と工数の両得。曲げ許容と治具有無で設計段階に判断。

  7. 極低温支持は“熱橋・結露”を絵に:断熱の切れ目・吊金具の冷輻射を断面スケッチで共有。


10|成果が見えるKPI(目安)

  • スプール一次合格率(%)/現場合わせ率(↓ほど良)

  • 溶接手直し率(%)RT/UT不合格率(ppm)

  • 耐圧・気密一次合格率(%)/リーク再試験件数

  • 洗浄・清浄度合格率(%)(NAS/ISO)/脱脂確認の是正率

  • 取付工数(人時/スプール)工程遵守率

  • 安全:ヒヤリハット報告率(高いほど学習文化)/火気作業違反ゼロ継続日数

重要なのは“他社比較”より自ラインの基準線を上げ続けること。設計→製作→施工→検査→運用のPDCAが王道です。


11|これからの造船配管:5つの潮流

  1. 代替燃料対応の本格化:メタノール・アンモニア・水素で材料・シール・検知が再定義。

  2. デジタルスレッド:PLM/ERPと連携し、材料→加工→検査→引渡しの一気通貫トレース。

  3. 自動溶接・自動組立:狭隘域向けの小型ロボ/オービタルの標準搭載。

  4. モジュール&スキッドFGSS・ユーティリティをパッケージ化し、艤装は**“据えてつなぐ”**へ。

  5. CBM×設計リターン:実船データで振動・腐食・熱膨張の弱点を特定→次船の配管クラスへ反映。


12|まとめ

造船配管は、
現合と手描き → 標準化・スプール化 → 3Dとブロック艤装 → 極低温・クリーン・IGF対応 → 代替燃料×DX×自動化
と進化してきました。

これから選ばれるのは、一発で付くスプール清浄度・安全の証跡、そしてデータで回す改良力を兼ね備えたチーム。
**“漏らさない・燃やさない・止めない”**を合言葉に、次の艦(ふね)をより強く、より賢く。

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第14回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~レトロフィット&修繕~

 

 

運航を止めずに性能を上げる——。既存船のBWTS(バラスト水処理), 省エネ改造, 燃料系統のアップデート(LNG/メタノール等)は、配管のレイアウト刷新短工期プレハブが勝負どころ。私たちは事前採寸→設計→船上艤装→試運転までワンストップで支援します。


レトロフィットの主なテーマ

  • BWTS追加:本体・フィルタ・UV/電解装置の配置とバイパス経路設計

  • 省エネ:クーリング配管の圧損低減/熱交換器の更新/断熱強化

  • 燃料転換:低温配管(LNG等)の二重配管・断熱・膨張吸収設計

  • 排ガス関連:洗浄水・補機配管の整理、点検スペース確保


工程短縮のしくみ

  1. 事前サーベイ:運航スケジュールに合わせ、停泊中に採寸・干渉調査

  2. 3D化・設計:レイアウト案→アイソメ→支持計画→工区分割

  3. プレハブ製作:陸上で溶接・塗装・保温まで完了しスプール化

  4. 艤装(船上):短時間で据付/最小限の切回し・延長

  5. 試験・試運転:耐圧・機能・アラーム/乗組員引継ぎ

目的は“船の止まり時間”の最小化。夜間作業・分割施工で運航影響を抑えます。


技術ポイント(失敗しない勘所)

  • バイパス&隔離:船内運用に合わせメンテ時の流路確保

  • 系統洗浄・清浄度:改造部はフラッシング基準を明確化

  • 支持金具:既設梁・バルクヘッドを活用し、荷重と振動を両立

  • 断熱・防露:冷温差が大きい区間は結露対策を優先

  • 安全区画:火気作業は防火隔壁・火花養生・避難動線を先に確保


修繕(ドック)での即応メニュー

  • ピンホール・腐食部の切回し更新/弁更新・パッキン総替え

  • サポート・ハンガーの再配置、振動・騒音低減

  • 計装配管の一括更改とラベル再整備(運用時の迷い防止)


事例イメージ

  • ばら積み船:BWTS導入で配管バイパスを新設、停泊48hで据付→試運転完了。

  • コンテナ船:LNG燃料補助系統の更新で断熱+伸縮を最適化、冷熱リークなし。

  • タンカー:油系統の漏えいリスクを二重配管化で低減、点検性向上。

※船種・設備・運用条件で効果は変わります。


よくある質問

Q. 運航影響を極小化できますか?
A. プレハブ率を最大化し、停泊時間に集中施工します。工程表を事前共有します。

Q. 図面や記録は?
A. 竣工図・試験成績・材料証明・溶接/検査帳票を船内保全用に整備してお渡しします。

Q. 見積に必要な情報は?
A. 船型・区画図・対象系統図・運航スケジュール・停泊港・希望完工日。


ご相談ください

「この停泊でここまで」「この系統を分割更新」など制約前提の提案が得意です。
**止めない改造で、航海を強く。**私たちが現場に最適解を届けます。

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第13回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~“先行段取り”~

 

船は“動く工場”。海水・燃料・油・空気・消火水・バラスト…数百系統に及ぶ配管が、24時間365日、航海を支えています。私たちは設計→製作→艤装→試験→引渡しまで一気通貫で管理し、安全・耐久・メンテ性を満たす配管を実装します。


造船配管の主要系統と特性

  • 海水冷却系:腐食対策/銅合金・SUS・内面コーティング

  • 燃料・潤滑油系:漏えい防止/二重配管・防油堤・検知設計

  • バラスト・ビルジ:流量確保/ポンプ容量・逆止弁・船体貫通の健全性

  • 消火・スプリンクラー:即応性/リングメイン・冗長化・ゾーニング

  • 空気・計装:清浄度/ドライヤ・フィルタ・圧力損失管理

  • HVAC(空調):結露・騒音対策/断熱厚・吊金具・防振

要点:流体特性×材質×溶接方法×支持金具の最適化が、長寿命と保守性を決めます。


成功のカギは“先行艤装”と干渉ゼロ設計

  • ブロック段階での先行艤装:船殻閉合前に配管・支持金具を組み込み、後工程の手戻りを最小化

  • 3D干渉検討:狭小区画でバルブ操作域・点検空間を確保

  • 伸縮・振動対策:エキスパンションジョイント、防振ハンガ、スライド支持

  • 貫通部・隔壁:規定クリアランスと防火・防水の等級を順守


製作〜艤装の標準フロー

  1. 設計:系統図/アイソメ図/サポート図/MTO(材料表)

  2. 材料管理:MTCトレース・熱番号管理・受入検査

  3. プレハブ:切断→開先→仮付→TIG/SMAW溶接→内外面処理

  4. 非破壊検査:VT/MT/PT/UT(系統・材質・圧力で選定)

  5. 塗装・防食:環境に応じたプライマー/内面コート/保温・結露対策

  6. 艤装据付:通り確認→吊り金具調整→トルク管理→マーキング

  7. 耐圧・気密試験:水圧・空圧、計器校正、リークチェック

  8. フラッシング・洗浄:流速管理・清浄度測定(ISO相当)

  9. 運転立上げ:バルブ開度・警報・インターロック確認


品質基準とドキュメント

  • WPS/PQR・溶接者資格の適用/更新

  • 検査記録:溶接記録、NDT報告、耐圧試験成績、材料証明

  • 保守資料:系統図・バルブリスト・消耗品リスト・点検周期表

“作って終わり”ではなく、追跡可能な記録が船齢全体の安心につながります。


安全衛生(HSE)の徹底

  • 火気作業許可・ガス検知・換気・防爆機器の使用

  • 狭所・高所作業の手順化/落下物・転倒リスクの除去

  • 化学物質(溶剤・洗浄剤)管理と教育


よくある質問

Q. 工期短縮のポイントは?
A. 先行艤装+プレハブ率向上、共通支持金具の標準化が効きます。

Q. 腐食対策は?
A. 材質選定(Cu-Ni/SUS)+内面コート+電気防食の多層設計で臨みます。


まずはご相談ください

計画段階から参画し、干渉ゼロ設計×先行艤装で品質と工期を両立。
新造船の配管は、段取り8割。私たちが現場に最適解を届けます。

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第12回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~経済的役割~

 

配管工事は、給排水・ガス・空調・消防・医療・工場ラインなど、あらゆる建築物やインフラに欠かせない存在です。表立って注目されることは少ない分野ですが、実は私たちの生活や経済活動のあらゆる場面を“見えないところ”で支えている、非常に重要な産業です。

今回は、配管工事が果たす経済的な役割に焦点を当て、その貢献と広がりについて深く掘り下げます。


1. 社会インフラの安定を支える「縁の下の力持ち」

水道、ガス、空調、排水など、人間の生活や都市機能に不可欠な要素は、すべて“管”でつながれています。配管があるからこそ、私たちは水が使え、快適な空間で暮らし、火災や感染から身を守ることができます。

このような配管工事の果たすインフラ的役割は、次のような経済的価値を生み出しています:

  • 都市の機能維持による経済活動の安定
     → 商業施設・オフィス・工場・医療機関などの稼働に直結

  • 災害復旧における迅速な供給系統の再構築
     → 水道・ガス供給停止からの早期復旧は地域経済の再生に不可欠

  • 住宅供給における価値形成
     → 設備仕様(配管の耐久性・メンテ性)が不動産価値に直結

つまり、配管工事は「経済の土台」であり、都市の生産性・安全性・住環境の質を保証する基盤として不可欠です。


2. 建設・設備関連産業を支える雇用と市場形成

配管工事は建設業界における重要な専門職のひとつであり、多くの人材を支える雇用の受け皿です。

  • 給排水・空調・ガスなどの工種にまたがる分業型構造

  • 現場管理者、設計者、技能者、保守担当など多職種展開

  • サブコン・設備業者との協業による取引経済の拡大

さらに、配管資材(鋼管、塩ビ管、継手、断熱材など)や施工工具、溶接装置、BIMソフトなど、関連する商材・サービスの市場規模も大きく、裾野が広いことも特徴です。

このような広がりは、地域の中小企業や資材メーカーの経済活動を支える基盤にもなっています。


3. 省エネルギー・脱炭素への貢献と経済効果

現代の配管工事は、単なる施工だけでなくエネルギー効率や環境性能の向上という経済的価値も生み出しています。

  • 断熱材を用いた配管施工による熱損失の削減

  • 高効率冷暖房機器との連動によるエネルギー節約

  • 雨水利用・中水道整備による水資源の有効活用

  • 老朽化した配管の更新による漏水・ガス漏れの防止

これにより、住宅・施設のランニングコスト削減、公共事業における水道料金の抑制、環境税制対応など、経済的・環境的に持続可能な社会づくりに寄与しています。


4. 設備産業の高度化と産業競争力の強化

近年の製造業や医療業界、半導体工場では、高度で精密な配管技術が求められています。

  • 純水・超純水・薬液などの衛生配管

  • オルビタル溶接などの高精度な接合技術

  • クリーンルーム内の空調配管・圧力制御系

これらの配管は、製造プロセスの品質や安全性を支えるものであり、日本の先端産業の国際競争力を技術面から支えているのです。

さらに、海外プラントの配管施工や現地対応も含めて、外貨獲得・技術輸出の一端も担うグローバルな経済価値も生まれています。


5. 中長期的なライフサイクルコストの最適化

配管工事は“その場限りの工事”ではなく、20年~50年にわたるライフサイクルの中で、経済的価値を持ち続けます。

  • 高耐久素材や計画的ルート設計によるメンテナンスコスト削減

  • トラブル時の迅速な対応による機会損失の防止

  • 更新時の再利用や撤去効率まで考慮した初期設計

これにより、建物や施設のトータルコストを最適化し、企業や自治体の経営効率を高める間接的経済効果を持つのです。


配管工事は“流れ”をつくり、“経済”をまわす仕事

水や空気、ガスや熱など、あらゆる「流れ」を制御する配管は、現代社会における“血管”のような存在です。その整備・維持・進化を担う配管工事は、私たちの生活を見えないところで支えながら、インフラ・産業・環境・地域・国際競争力にまで波及する多層的な経済価値を生み出しています。

配管工事は、未来を見据えた“経済の動脈”であり、これからの社会にとって、ますます欠かせない存在になることでしょう。

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第11回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~多様化~

 

配管工事というと、建物内外の水道管・ガス管・空調配管などを設置する“裏方”のイメージを持たれがちですが、実はこの分野は近年、劇的な多様化と高度化を遂げています。現代社会の多様なニーズに応じて、配管工事は「建築設備の骨格」から「先進産業の支援装置」へと役割を広げており、その現場は今、技術革新と対応力が求められるダイナミックなフィールドとなっています。

配管工事の多様化がどのように進んでいるかを、現場・技術・材料・分野横断の観点から深く掘り下げます。


1. 分野別の配管ニーズの多様化

かつては主に給排水・空調・ガスの配管が中心でしたが、今では業種ごとに異なる機能と規格に対応した多様な配管工事が必要とされています。

▪ 医療・製薬分野

  • 無菌環境に適したステンレス配管

  • 薬液・純水ラインの溶接施工(オルビタル溶接)

  • クリーンルーム仕様の気密性配管

▪ 食品工場・飲料製造

  • 食品衛生法準拠の衛生配管

  • CIP(定置洗浄)対応パイピング

  • 温水・冷却水・蒸気配管の複合整備

▪ 半導体・精密機器分野

  • 超純水・高純度ガス・真空配管

  • クラス1000以下の清浄度が求められる施工管理

このように、配管工事は単なる「つなぐ工事」ではなく、その施設の業務・製品・環境に合わせた“機能設計”と“技術力”が問われる時代へと進化しています。


2. 材料・継手・施工法の多様化

配管で使用される材料や接合技術も著しく進化し、多様な現場に対応できるようになっています。

▪ 配管材料の選択肢の増加

  • 鋼管(白ガス、黒ガス)、銅管、塩ビ管、架橋ポリエチレン管

  • ステンレス(SUS304/316)やフッ素樹脂ライニング管

  • 耐薬品性・耐熱性に優れた特殊合成樹脂管(PVDF、PPなど)

▪ 接合技術の革新

  • フランジ接続・ねじ接合に加え、溶接(TIG、アーク)、拡管、溶着、メカ継手など多様化

  • 特にオルビタル自動溶接は高品質な施工が要求される医療・半導体業界で重宝される

▪ 工期短縮技術の導入

  • プレハブ配管の現場施工導入により工程の効率化

  • BIMデータ連携による事前干渉チェックとルート最適化

このように配管工事は、素材・接続・設計から現場管理まで一貫した高度な統合施工力を求められる分野となっています。


3. スマート化・デジタル化への対応

近年の建築・設備分野全体で進むスマート化により、配管工事の世界もデジタル技術の導入が進んでいます。

  • 3DスキャナーやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用した配管設計・干渉回避

  • 施工記録のデジタル管理やトレーサビリティの確保

  • 点検や漏水検知にセンサーを活用したスマート配管システム

これにより、従来では「目視・経験」に頼っていた工程が、より正確・安全・効率的に管理されるようになってきています。


4. 環境・エネルギー対策としての役割の拡大

配管はエネルギーインフラの一部でもあり、その効率性や環境負荷軽減にも大きく関与しています。

  • 断熱性能の高い配管による省エネ化

  • 再生可能エネルギー設備との連携配管(地中熱、太陽熱、バイオマス)

  • 雨水・中水利用システムの整備

また、配管からの微細な漏れや熱損失が長期的なエネルギー損耗に直結するため、高精度な配管施工は脱炭素社会への基盤整備にもつながるのです。


5. サービスの多様化とライフサイクル対応

配管工事業者の業務も「施工」に留まらず、以下のように拡張しています。

  • 設計・調査・見積もり支援

  • 劣化診断・修繕計画立案

  • アフター点検・24時間対応の緊急保守

  • リノベーションや老朽配管更新の提案

これにより、単発型から長期的な施設管理パートナーへの転換が進んでおり、信頼性と継続性が付加価値として求められるようになっています。


配管工事は“産業の血管”から“未来のインフラ”へ

配管工事の多様化は、単に現場対応の幅が広がったというだけではありません。そこには、高度な技術・設計力・環境対応・デジタル運用・専門性の融合が求められています。

つまり、配管工事はもはや“建物の裏方”ではなく、社会と産業の循環を守り、次世代のライフラインを構築する先端分野となっているのです。

配管の先に流れているのは、単なる水やガスだけではありません。その“管の先”には、人々の暮らしと経済の未来がつながっているのです。

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第10回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

造船配管施工の鉄則──“動く構造物”に命を吹き込む現場の掟


今回は、造船配管工事の現場で長年受け継がれてきた「鉄則」について、経験と技術をもとに詳しく解説します。


◆ 鉄則①:図面は“絶対”、でも“現場で完成する”

 

設計図はあっても、船の現場は想像以上に複雑です。

  • 現場の溶接隙間、構造物のわずかな歪み、他配管との干渉

  • 作業姿勢の確保が難しい狭所や曲面、傾斜構造

したがって施工者には、図面を読みつつ、現場で微調整する判断力が求められます。


◆ 鉄則②:すべては“勾配”と“流速”が決める

 

特に排水・冷却水・オイル戻りラインでは、勾配・配管径・流速設計が命。

  • 勾配は基本1/100〜1/50(用途による)

  • 流速が遅すぎると滞留、速すぎると摩耗・騒音・振動の原因に

  • 垂直配管ではエア抜きバルブや水溜まり防止設計が重要

“配管は重力と流体の物理”で動くことを常に意識して施工する必要があります。


◆ 鉄則③:溶接・フランジ接続は“3拍子揃って合格”

 

配管の命は、何よりも接合部の確実性

  • 強度(機械的に壊れない)

  • 密閉性(漏れない)

  • 耐環境性(腐食・熱・圧力に強い)

 

そのためには、

  • 溶接ビードの均一化とノンダメージ(スパッタ・酸化防止)

  • フランジ接続時のガスケット材選定・締付トルクの適正化

  • 磁粉探傷・浸透探傷・X線検査などの**非破壊検査(NDT)**も欠かせません


◆ 鉄則④:マーキング・色分けは“未来への伝言”

 

造船配管には、以下のような配管識別規格があります。

  • 緑=淡水、青=海水、赤=消火、黄=燃料、白=空気など

  • 向き・流体・系統名をラベルやペンキで記載(JIS Z9104 など)

これにより、修理・整備・点検時の安全性と効率が大幅に向上します。

“誰が見ても、わかる設計と施工”がプロの鉄則です。


◆ 鉄則⑤:配管は“振動と腐食”との闘い

 

船は揺れ、振動し、湿気にさらされます。
だからこそ、以下の対策が必須です。

  • 防振支持金具の設置(ゴムブッシュ・Uボルト+スプリング)

  • 電気防食(亜鉛サクの設置)による腐食防止

  • ドレン弁の設置による水抜き・残留液の排出

いくら設計が良くても、「振動→ゆるみ→漏れ→事故」の流れは防がねばなりません。


◆ まとめ:見えない部分こそ、正確・丁寧に

 

造船配管は、完成後に“見えなくなる場所”ばかり。
だからこそ、施工時の1ミリの妥協が、10年後のトラブルになるのです。

  • 設計どおりであること

  • 現場ごとの対応力を持つこと

  • 見えない部分にもプロの矜持を込めること

それが、**船を動かすための“静かな技術者たちの鉄則”**です。

 

次回もお楽しみに!

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第9回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!


有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

 

造船配管の歴史──巨大な船の中に張り巡らされた“命の管”の進化


今回は、造船業界の中でも縁の下の力持ちである「造船配管工事の歴史」に注目し、その誕生から進化、そして現代に至るまでの流れをたどっていきます。


◆ 船に配管?と思われがちですが…

 

造船配管とは、船舶内で使用されるすべての配管システムの設計・製作・施工を担う仕事です。
飲料水、燃料、冷却水、排水、空調、消火システム、排煙、油圧系統、蒸気ライン――
つまり、配管なくして船は動かないどころか、1メートルも航行できないのです。


◆ 明治期:日本の近代造船とともに始まった配管工

 

日本における本格的な造船配管の歴史は、明治時代後半〜大正時代初期、洋式艦船の国産化とともに始まりました。

  • 船内にボイラーを搭載し、蒸気配管で動力を伝える時代

  • 鉄製の手曲げパイプ、リベット式接合が主流

  • 当時はまだ「専門職」として分化されておらず、船大工や鍛冶職人が兼任する形でした


◆ 戦後〜高度経済成長期:専門工種としての確立

 

1950年代〜70年代、日本は世界の造船大国へと躍進。
この時期、造船配管は明確に「専門職」として独立し、技能体系が整備されていきました。

  • 油送・燃料供給ラインの複雑化により、多種多様な配管系統の登場

  • 銅管や鋼管に加え、ステンレスや高張力鋼配管も導入

  • サブマリン(潜水艦)や大型タンカーなど、高圧・高温・耐震配管が求められるように

この時代に造船配管は「単なる水の通り道」から「システム構成の核」へと進化を遂げます。


◆ CADと3D設計の登場による転機(1980〜90年代)

 

それまで手書き図面+現場の勘に頼っていた設計が、
コンピューターによる**配管3Dモデル化(CAD/CAM)**によって一変します。

  • 配管の干渉チェック・空間干渉の事前検出が可能に

  • プレファブ(事前工場製作)による現場溶接数の削減と施工効率化

  • より正確な材料拾い出しとコスト削減

造船配管は、より複雑で精密なものへと進化し、同時に設計と製作の分業体制も進んでいきました。


◆ 現代の造船配管の特徴

 

  • 高圧配管と低圧配管の完全分離

  • 油・水・空気・蒸気の用途ごとの色分け・ラベル管理の徹底

  • 溶接からフレア・フランジ・ねじ式・圧着式など接合工法の多様化

  • 耐火・耐震・防爆・防蝕など特殊環境対応素材の選定

そして、溶接技術者・配管加工技術者の技能資格保有が、今や業界標準となっています。


◆ まとめ:配管は、船の“血管”であり、“神経”でもある

 

推進、操舵、冷却、消火、生活――
船のあらゆる機能は、配管という見えないネットワークで支えられています。

歴史と共に進化してきたこの分野は、これからも技術革新の最前線で「命を運ぶ配管」を担い続けることでしょう。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第8回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!
有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~チェック~

ということで、チェックの役割と具体的な手順、その効果について詳しく解説します♪

 

配管工事は目に見えない場所に行われることが多く、施工ミスや見落としが後に重大なトラブルを引き起こす可能性があります。だからこそ、工事完了後の「チェック(点検・確認作業)」が非常に重要なのです。


なぜ完了後のチェックが重要なのか?

1. 漏水・ガス漏れなどの事故防止

施工ミスや部材の不良により、目には見えない微細な漏れが発生していることがあります。チェック工程では、加圧試験や水張り試験を通じて確実に漏れがないかを確認します。

2. 品質保証のための根拠づくり

チェックリストや試験結果を記録に残すことで、後々のトラブルに対して証明となり、業者としての信頼性を高めることができます。

3. 設備寿命の延長

施工時の小さなミスや締め忘れを早期に発見し、補正することで、配管設備のトラブルを未然に防ぎ、長期的な安定稼働につながります。

4. 顧客満足度の向上

お客様にとって「見えない部分こそ丁寧にやってくれた」と感じてもらうことが、安心感と満足につながり、リピートや紹介の大きな要因になります。


チェック項目の一例

項目 内容
圧力試験 水圧・空圧で漏れがないか確認
通水・通気確認 実際に水や空気を流して詰まりや異音がないかを確認
勾配確認 排水管の勾配が図面通りか、流れに支障がないか
接続部確認 ジョイント・継手にゆるみや漏れ跡がないか
清掃状態 工事後に管内・周辺がきれいに清掃されているか
お客様への説明 点検内容と今後の使い方・注意点をしっかり伝える

チェックを形だけにしないために

  • 複数人でのダブルチェック:施工者と別の担当者がチェックを行うことで見落とし防止。

  • 写真記録の活用:後々の説明や保証の根拠として有効。

  • お客様の立ち会い:実際に確認してもらい、納得感を得る。


配管工事における「完了後のチェック」は、単なる確認作業ではなく、「責任ある工事を完結させる最後の仕事」です。この工程を丁寧に行うかどうかで、品質・信頼・安全性は大きく変わります。プロとしての誇りを持ち、見えない品質にこそ真摯に向き合いましょう。

 

 

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg

第7回造船配管雑学講座

皆さんこんにちは!
有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~図面~

ということで、配管図面が持つ重要な役割や、図面を活かすポイントについて詳しく解説します♪

 

配管工事は、給排水・空調・ガスなど建物のライフラインを担う極めて重要な工事です。しかしその多くは壁の中、天井裏、床下といった“見えない場所”に配置されるため、正確な設計と施工管理が求められます。そのカギを握るのが「配管図面」です。


配管図面の基本的な役割

1. 配管ルートの明確化

建物の構造や他設備との干渉を避け、最適なルートを確保するためには、事前の図面確認が不可欠です。図面がなければ、施工中にトラブルが発生しやすくなります。

2. 施工精度の確保

配管の勾配や支持金具の位置、接続点の高さなど、ミリ単位の正確性が要求される場面でも、図面が基準となって品質を保証します。

3. 他業種との連携

電気、内装、空調などの他工事と干渉を防ぐためにも、共通の設計図面をもとに施工計画を共有することが重要です。

4. 将来のメンテナンスに備える

配管図面は、点検やトラブル対応、改修工事の際に必須となります。図面があれば配管経路の確認が迅速に行え、復旧作業も的確に行えます。


配管図面に求められる内容

  • 配管の種類・系統(給水・排水・ガス・空調など)

  • 管種・サイズ・接続部位の明記

  • 勾配や支持間隔の指定

  • バルブ・点検口・メンテナンス箇所の配置

  • 立面図やアイソメ図など立体的な視点も含める


実務での活用ポイント

● 図面と現場のすり合わせ

現場に合わせた微調整が必要な場合でも、図面があれば変更点を正確に管理できます。口頭や感覚による施工ミスを防ぐ最大の防波堤です。

● 作業効率とコストの最適化

配管図面により無駄な資材の削減、作業手順の効率化、工期短縮にもつながります。

● 若手育成にも有効

経験の浅い技術者でも、図面に基づいて作業を進めることで、品質を保ちながらスキルを磨くことができます。


配管図面は「ただの設計図」ではなく、配管工事の品質・効率・安全を支える基盤です。正確な図面の作成と活用は、見えない部分にこそ責任を持つプロフェッショナルの証でもあります。施工前の図面確認・共有を徹底することで、トラブルのない高品質な工事を実現しましょう。

 

 

 

 

有限会社古庄工業では、一緒に船舶の安全運航を支える仲間を募集中です!
「人柄」を最重視する採用方針で、未経験の方も大歓迎。
詳しくは求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

pkljganbnchielpk.jpg